Feel My Heart

〜 Silver Mountain再結成によせて 〜

何かあれこれ書き出したら、まったくとめどもなくなってしまいました(汗)。文 章がまったくまとまってません(泣)。っていうかやっぱり興奮してるのでまとめ るのはムリです(苦笑)。ですんで、時間があって暇で暇でしょうがないって方だ けどうそ ...(涙)



本当にこの日が来るのだろうか?いや、必ず来て欲しい ...そう想い続けてどれ だけの時間が流れた事でしょう。そして、2001年6月21日 ...21世紀が幕を開け た今年、本当にその日はやって来ました。

Silver Mountain再結成 ...

'88年8月、僕が初めてSilver Mountainの楽曲を聴いてから、既に13年が経とうとしています。当時中学3年だった僕は、FMラジ オから流れて来たSilver Mountainの曲を聴いて、"Hard Rockとはこれほどまでに 美しいものなのかっ!!!"という大きな大きな感動の渦の中にいました。その 時の音源は'85年の日比谷でのライブの物でしたが(LP盤でギターとJonasのボー カルに修正が加えられてはいましたが)、繊細なまでに美しい、それこそ水晶を 音楽で再現したかのような、北欧の冬の夜空に踊る美しいオーロラを表すかの如 きサウンドに完全にうちのめされてしまいました。それ以来、Silver Mountain の提示したサウンド、つまりはJonas Hanssonの音楽世界は僕の音楽的嗜好に本 当に大きな衝撃を与えました。「とにかくSilver Mountainの様な音楽が聴きた い ...」、そう想い続けてどれだけ輸入CD Shopをさまよい、CD/LP/EP等を買い 漁って来たか分かりません。あの夏の日以来、Silver Mountainに対する僕の想 いは決して途切れることがなく、むしろ、日を追う事に募る一方でした。

しかしながら、僕の想いとは裏腹に、流れは僕の想いとはまったく逆の方向に流 れて行っている様に思えました。'88年暮れ、'86年に'85年の日本でのライブの 模様を集録したアルバム"HIBIYA - Live in Japan '85"をリリースして以来、まっ たく活動状況が伝わって来なかったSilver Mountainが幾度にわたるメンバー チェンジの後、3rdアルバム"Roses & Chanpagne"をリリース(日本盤は'89年初頭 Fun Houseよりリリース)。その後、Sweden国内でライブ活動を行った後、中心人物であ り、バンド創設者であるJonas Hanssonが活動に見切りをつけてアメリカに渡っ たことでバンドは解散となってしまいました(これは後に知った事なのですが)。 さらに、'89年前後からしばらくの間、北欧メタルに関する情報がめっきり入っ て来なくなりました。入って来たとしても、それらは、我々日本人が愛した、 EuropeやYngwieといった"あの"北欧メタル、ではなく、Electric Boys、DAD、 Havana Blackなどといったパンクやファンキーなサウンドのバンドばかりが目立 つようになって行きました。そして、世界的な音楽の流れは、よりダークで荒々し いサウンドが支配的な方向へと進んでいるように思われました。そして、多くの 北欧のバンドにとっても、そういったマーケットの変化によってそれまでのレコー ド契約を打ち切られ、バンド解散に陥ったケースがすくなくなかったのではない か、そう思っています(アメリカ、ヨーロッパ大陸でも同じような状況でし たが)。北欧のバンドにとって、解散とはほとんど多くの場合、メンバーの 音楽活動からの離脱を意味します。なぜなら、北欧で音楽だけで生計を立てて行 けるのは本当に"一摘み"だからです。それは、"税金の高さ"、と彼らの基盤とな るドメスティックな音楽マーケットが"非常に小さい"ということ、つまり国土の割には人口が少ないということに起因しているのでしょう ... そのような状況の中、イギリスのNew Wave of British Heavy Metalの流れを受け て活発になった北欧でのHR/HMシーンも'90年代を目前にして、日本にもめっきり 情報が入って来ないという、メロディックな音楽を愛して来たリスナーにとって はまさに"冬の時代"へと突入して行きました。

'93年頃だったでしょうか、ある音楽雑誌でSilver Mountain解散の記事を見て、 僕は呆然としました。「もう、Jonasの作るあの美しい音楽は聴くことが 出来ないのだろうか? ...Jonasはもう音楽活動は止めてしまったのだろうか ...やっぱり北欧で音楽活動を続けて行くのは無理があったのか ...」そういった、憤りや諦め ...ただただネガティブな思いだけが頭の中を翔けめぐりました。その当時、JonasがLAに渡ったという情報はまったく伝わっておらず、JensやAndersといったJohansson兄弟がセッション等で音楽を続けていてくれているという情報以外まったく入って来ないといった状況でした。

しかしながら、北欧メタルを取り巻く状況は明らかに変わりつつあるように見え て来ました。'92年頃からでしょうか、TNTの元ドラマーだった、Diezel Dahl率 いるNorwayのTindrumのアルバムがリリースされ、その1曲目"Drums of war"はま さに'80年代に日本で一つの流れとなっていた"あの"北欧メタルの復活の狼煙を あげるに十分でした。あの曲の北欧のトラッドを思わせるかのようなメロディに 初期北欧メタルの面影をみたファンは少なくなかったと思います。そして、その 後、Pretty Maidsの復活、Masquerade、NARITA、といったバンドに続いて、 Stratovarius、Royal Hunt等、ネオ・クラシカルなものからハードポップ・AOR なサウンドまでその幅は広かったわけですが、初期北欧メタルにかいま見られた 「透明感」、「哀愁」、「叙情性」、「ドラマティックな楽曲」、 そして、「クラシカルなフレーバー」といったものを多くのバンドが提示してい たのです。

そんな中、急転直下、思いもしなかったニュースが飛び込んで来ました。'94年 長らくの沈黙をやぶって、あのJonas Hanssonが自らのバンド"Jonas Hansson Band"とともにアルバムをリリースすすというではありませんかっ!!!このニュースに僕は天を仰いでガッツポーズをとってしまいました。ついにJonasの音楽が聴ける .......そう思うだけで、胸は大きく高鳴りました。"No. 1"と題されたそのアルバムは、Silver Mountainの1stアルバムを思い起こさせるサウンドに包まれていました。全体としてラフで粗い音作りでしたが、その中にあっても、Jonasのギターフレーズのあちこちには、彼らしいクラシカルな音色に彩どられた美しいメロディが舞い、歌メロにSilver Mountainを思い起こさせる曲もあり、「ああ、アメリカに渡ってもやっぱりJonasはJonasだった」とただただ思わずにはいられませんでした。そして、'89年にSilver Mountainが解散してから彼が単身LAに渡り、スタジオでプロデューサ/エンジニアの仕事をする傍ら音楽を作り続けていたという 事実が明らかになりました(Stratovariusという未発のインストゥルメンタルア ルバムを製作していました)。他には、Swedenの地元のバンドを集めたコンピレー ションアルバム"Rock of Sweden Vol. 1"のプロデュースや、Per StadinのEasy Livin'(Snake Charmerの前身)等が参加したコンピレーションアルバム "Streetwize"でいくつかのバンドのプロデュース等に手を貸していました。

そして、もうひとつ、Jonas Hansson Band再結成にはYngwie Malmsteenが在籍し ていたALCATRAZZ再結成と大きく関わっていたのです。実は、ALCATRAZZのベーシ ストだったGary ShearとドラムのJan UvenaはJonasをギターに迎えてALCATRAZZ を再結成しようと考えていました。そして、ボーカルのGraham Bonettも当初そ の話に乗り気だったようですが、彼は別なバンドがあり、そのためにALCATRAZZ 再結成の話は一旦流れてしまいます。しかし、そこに新たにMike Stoneなるボー カルを迎えて、Jonas Hansson Bnndがスタートします。なので、"No. 1"に 集録されている曲にはALCATRAZZを意識して作られている曲もあり、"Open Your Eyes"、や"Water"などはGrahamが歌ったらピッタリだろうな、と思わせる曲が含 まれています。

Jonasが音楽を続けていてくれただけでも、感激だったのにさらにド肝を抜く ニュースがBurrn!誌におけるJonasのインタビューで明らかになります。そう、 "Silver Mountainを再結成してアルバムをリリースする ...しかもメンバーは Jonas、Jens、Per、そしてAnders"。僕は、信じられないという思いとともに、 これは是非とも実現して欲しいと強く強く思いました ...それが例え一度限りの ものになったとしても ...Silver Mountainの1stアルバムを北欧メタルの名盤 に挙げるファンの方も少なくないのですが、発売当時のインパクトはかなり あったようです。まさに黄金ラインナップでの再結成 ...

年が明けて'95年、それまで、長らく廃盤のままだった3rdアルバム"Roses & Chanpagne"がFEMSレーベルより再販されました。実は、1st、2nd、そしてライブ アルバムは'90年代に入ってRoadrunnerからの配給を受けていたFEMSより一足先 にCDにて再発されていました。しかし、3rdはRoadrunnerとの契約が切れ、自主 レーベルHex名義でのリリースとなって、日本ではFun Houseから当初発売されて いました。しかし、すぐ廃盤となり、中古盤市場ではかなりの高値で取り引きさ れていました。しかし、権利をFEMSレーベルが買い取る事によって再発にこぎ着 けたという経緯があります。

3rdアルバムが再発されてしばらくたった頃だったと思いますが、僕は「Silver Mountainは何でこんなに評価されてないのかしら?」と思い始めていました。 初期北欧メタルを代表するバンドに挙げられるのにも関わらず、それに見合った 評価を受けているとは僕には思えなかったのです。確かに詰めの甘さなどはあっ たかも知れません、しかし、EuropeやYngwieまでとは行かないまでも、TNTや Pretty Maids等と同程度の評価はあってもおかしくないはずだ、と。 そこで、何とかして、Silver Mountainの名誉回復(笑)のためになにか出来ること はないかしら、と考え始めました。当時はまだインターネットも広く普及してい た訳ではありませんでした。そこで僕は、ダメモトで雑誌に文章を投稿すること にしました。正直言っていま読み返してみると赤面してしまう文章ですが、6年 前、4000字余りを一晩で書き上げたと記憶しています。何回かの手直しを施したの ち、Burrn!誌のReady 4 Action宛に文章を投稿 しました。そして、どこをどう間違ったのか(笑)、'95年10月号に掲載される事になりました。

Silver Mountainの再結成はまだ具体的な形で見えては来ませんでしたが、'96年 1stアルバムから約2年の経過したのち、Jonas Hansson Bandの2nd"Second to None"がリリースされました。1st同様、Silver Mountainの1stの音楽性を踏襲す るサウンドで、たしかに、Open Your Eyesクラスの曲はありませんでしたが、全 体的にはアルバムとして統一感のある出来になっていると思いました。

'98年の春の頃だったと思いますが、ひょんな事からSwedenのAnton Johansson という人物と知り合うことになりました。そして何度かのEメールの交換ののち 彼はバンド活動をしていて、しかもメンバーに元Silver Mountainに在籍してい たメンバーがいる!との事でした。その様な経緯もあり、もしJonas Hanssonと コンタクトをとる機会があったら是非ともSilver Mountain再結成について聴い てくれないかと、お願いしました。すると!しばらくした後、なんとっ!現在レ コーディングが進行中との連絡がっ!!!ううううっ、ほんとに夢ではないのね、 ほんとに嬉しくて嬉しくてあっちこっちの音楽サイトの掲示板などに書き込ませ て頂きました。確かほぼ同時期のBurrn!でも同じような記事が掲載されていたと 記憶しています。そして、偶然にも!Jonas HanssonoのHPを見つけたのもその頃 だったと思います。平常心なんかでいられる筈がありません(苦笑)、忙しくて返 事は期待できないだろうなと思いながら、サイトに掲載されていたEメールアド レスにメールを送りました。それから大体2週間が経った頃だったと思いますが、 何とっ!!!Jonas 本人から返事が来ましたっ!!!そこには、やはりSilver Mountainのアルバムが製作中である旨、さらに、先に彼がほぼ完成させていたイ ンストゥルメンタルアルバム"Stratovarius"のリリースの目処はないものの 新たに"CLASSICA"なるインストゥルメンタルアルバムを製作している事等が書か れていたと記憶しています。

'98年の春はSilver Mountain関連で色々個人的に沢山出来事があったのですが、 '80年代にSIlver Mountainの日本でのファンクラブ運営に関わっていたという 方からもメールを頂いたのもその頃だったと思います。確かレコード会社の方で も認めてくださっていたファンクラブだったと書いてあったと思います。おおっ! 当時ファンクラブまであったとは ...

'98年ももう終わろうとしている12月、僕は修士論文に追われていましたが、な んとっ!"CLASSICA"がネットにて遂に販売されるとの情報が入りました。情報が 入ったその日の内にSwedenまでMoney Orderを送りましたよっ!ええっ!!! 確か1週間くらいでCDが届いたでしょうか。内容は全編、Jonasらしい美しいメロ ディに埋め尽くされたクラシカル色の強い、映画のサウンドトラックのように 聞き手に場面を想像させるかの様なインストゥルメンタル作品でした。それから ほとんど毎日聴きまくっていました。が、僕には気がかりな事がありました。 確かに自主製作レベルでは発売にこぎ着けましたが、この素晴らしい作品を是非 とももっと多くの人に聴いてもらいたい ...未発の"Stratovarius"の様にだけは しかたくない ...さらには、何度かやり取りをしていたJonasとのメールでJonas Hansson Bandの3rd"The Rocks"が既に完成している事も知っていました。なんと か3rd共々せめて日本盤だけでもリリースに漕ぎ付けられないかしら ...

そうこうしているうちに年は'99年へと変わりました。そして2月の末か3月の頭 だったと思いますが、Jonasの"CLASSICA"とJonas Hansson Bandの"The Rocks"が 6月に2枚同時にMarquee Inc. Japanからリリースされることになったと言う ニュースが入って来ました。あああああっ、ほんとにお蔵入りにならなくてよかったなぁ ...T_T

'00年になって確か秋の頃だったでしょうか。突然Silver Mountainのベーシスト でSnake Charmerの中人人物Per Stadinからメールが届きました。そこにはなん とっ!!!Silver Moutnainの再結成アルバムのリリースが最終段階に入った旨 が書かれているではありませんかぁ!!!当初タイトルは"Resurrection"になる 予定でしたが、その後で"Breakin' Chains"にタイトルが変更になった旨の連絡 が来ました。おおおおおっ!!!遂に発売までもう少し ...あああっ、本当に長 かったがその日は本当に来るんだな、そう確信しました。

年が明けて'01年3月頃だったでしょうか、Per StadinのHPでアルバムの発売時期 とアルバム収録曲が明らかになりましたっ!!!前々から、アルバムのほとんど が'80年代に書かれてオフィシャルには発表されていない曲だということは分かっ ていましたし、事前に昔のデモ等を収録したBootlegs"Anthology"シリーズにて 曲を聴いていました。しかし、あの黄金メンバーでの復活ですのでいやがおうに も期待は膨らみます。

......そして遂に6月21日 ....ついに、ついにこの日が来ました。いった いこの日とどれだけ指折数えて待った事でしょうか ...僕は、Silver Mountain との遭遇が非常に遅く、リアルタイムでSilver Mountainを聴いて来た訳ではあ りませんでした。Silver Mountainが解散した後でCDやアルバム、自主製作シン グル、'82年のコンピレーションアルバム、'89年のJonasプロデュースのコンピ レーションアルバム"Rock of Sweden Vol. 1"等など ...'85年の10月10日、そう、 当時Silver Mountainが最初で最後の来日講演を行った事など全然知るよしも ありませんでした。この来日講演はYngwieを除けば北欧のバンドとしては発来日 だったのです。
そいった一連のイベントに僕はまったく関わることが出来ませんでした。だから かも知れませんが、今回のSilver Mountainの再結成にはもの凄く期待していま した。何しろ、Silver Mountainの音をリアルタイムで味わう事ができるんです から ....まぁ、曲自体は多くが昔の曲なんですが ...

今日は午前中に吉祥寺のDisk Unionに行って購入して来ました。店に入ると Silver Mountainのアルバムがかなり多く置いてあってちょっと嬉しくなりまし た。戻って来てから、期待に胸踊らせて聴き始めまたのですが ... ううううう、紛れもないSilver Mountainの音ですなぁ〜(号泣)。確かに、音はちょっ とうすっぺらいし、曲によってはなんか突然終わっちゃうなぁ〜、って曲もある んですが(笑)。でも、Jonas、Jens、Per、Andersがプレイしてるんですよねっ!!! やっぱり1stの面影が、ううううっToT ...でもやっぱり彼らの今のテクニックで楽曲を聴けるっ て言うのがほんとに嬉しいです。前半の1〜7、9は当時の彼らの代表曲で"Scarlet Pinpernal"はライブのオープニングを飾ることが多かった曲ですし、"Maniacs" は個人的に是非ともしっかりした形で聴いてみたかったという曲でした。 12の"Dance around the fire"はタイトルが違いますが、昔の曲を作り直したも のですね。それ以外の曲は今回新しく追加されたものだと思います。インストゥ ルメンタルの"Butterfly"、"Millattack"、それに"Resurrection"はSilver Mountainの曲というよりは、JonasのCLASSICAに収録されてもおかしくないよう な曲だなと感じています。1stの時とは違ってやはりメンバーそれぞれ、うまく なったなぁって思いますよね?今回"Always"や"Vikings"の様にJensの鳥肌もの のソロが聴ける曲がないのが残念ですが、Jonasのギタープレイはやっぱり絶品 ですなぁ〜T_T。なんっていいますか、Yngwieとは違ったクラシックの解釈によ るネオ・クラシカルアプローチ ...Jonasらしい泣きにいっそう磨きがかかってま すね(涙)。クラシカルなのにYngwieっぽくないギタリストってJonasくらいしか いないんじゃないですかね?なんと言い表したらいいか分かりませんが、Jonas のプレーはクラシカルな要素とヨーロッパ/北欧のトラッドなんかの要素もはいっ て、得も言われるセンチメンタリズムに満ちてるとでも言いましょうか ... ううう、ハーフトーンなんかのプレーも泣かせますね〜(T_T)

正直言うと、いろいろなインタビュー等からちゃんとした作品になるかどうか不安 な部分もないこともなかったんですが、実際に聴いてみると、やっぱり、今まで 待ち続けてきた思い出なり、思いなりがいろいろ思い出されます。 Silver Mountainの再結成の話が出てから、かなりの時間がかかって作品が出来 上がりましたけど、先に書いたファンクラブに携わっていた方からのメールに Jonasのモットーは"Slow but steady"だと書いてあったのを思い出します。彼の 作品を思い出してみると、ほんとにマイペースで作品を作っているのでしょうね (笑)。確かにファンとしてはちょっとヤキモキしたりはする訳ですけど、逆にだ からこそ、自分のペースを保っているからこそ、彼の音楽の彼らしい部分は保た れているんでしょうね。LAに渡ったと聴いたとき、彼の北欧人らしい美しい メロディセンスが汚されるんではないかと、心配しました。確かにLAに渡って彼 の音楽には幅が出来たと思いますが、彼の音楽の根幹の部分、メロディに関して はまったく以前のままなんだなぁ、って思います。

今回、1stのメンバーで再結成の運びとなりましたが、正直言うと、僕はJonasさ えいればいつでもSilver Mountainは出来るっ!って思っています。確かにJens やAnders、Perの功績は大きいとは思いますし、やはり銀嶺といえば1st!と思わ れる方も多いとは思います。それにJensに関しては、僕が最も好きなキーボード プレーヤーでもあります。が、Silver Mountainの真の魅力は、Jonasによるソン グライティングと彼のギタープレーにあると信じて疑わないからです(笑)。実際 僕が彼らのアルバムの中で最も好きなのは2nd"Universe"です。 このアルバムは 世間一般ではあまり受けが良くない気もしますが(苦笑)、楽曲の安定度と専任ボー カル加入による演奏の全体的な安定度、確かにKeyパートは減じられましたが、 それを補って余りあるJonasの美しいギターの調べ ...だからあとはJonasが銀嶺 をやる気になってくれるかどうかだけだと思ってるんですけど(^^)

多分、今回の再結成は、彼等自身も多くの未発表の曲を正式な形でリリースした いという思いもあったと思います。あと僕みたいなファンが、是非とも再結成を !!!としつこく(笑)嘆願したっていうのもあったのでしょうか ...

しかし、リアルタイムでSilver Mountainを聴いている自分が未だにちょっと信 じられない気分です ...あと ..........もし、あと一つ願が叶うなら、是非と もOne nightでいいからライブを!!!(涙)。ううううっ、これはやっぱり無理っ てもんですかね???(泣)。ネットで署名運動でもしたら何とかならないかな???? TTT_TTT

Burrn!へ投稿した文章を僕は次の様に締めくくりました:「僕の夢は夢のままで 終わってしまうかも知れない、むしろそうなる確率の方が高いであろう。しかし 僕は信じている。銀嶺の覇者達が再び僕達の前に戻ってきてくれる日が必ずやっ てくることを……」。でも、本当に念じ続けると叶う願ってほんとにあるんです ね。今回の再結成は多分一度限りの夢の競演だと思いますが、昨今の北欧メタル の流れの大元にいたバンドが作品をリリースするっていうのはやはり、感慨深い ものがあります。今は心地よい興奮を十分に楽しみたいな、そう思っています ...