Chasing the Real Viking ...



これは、私が Silver Mountain ファンになってからの足掛け13年間の 足跡(笑)です。暇潰しにでもなれば幸いなのですが ........

1988年8月〜1989年3月(中学生)@岩手県二戸市
当時まだ Hard Rock/Heavy Metal を聞き始めて間もなかった私は Yngwie Malmsteen の Trilogy ですっかりネオ・クラシカルな HR/HM の魅力にとりつかれていました。そんな中学3年の夏休みの ある日、新聞のラジオ欄を見ていて、某国営 FM で西森マリー女史の "Hard Rock Live special"(確かこんな名前だったと思う) なる 番組が放送されるのを知りました。まだまだメタルリスナーとしては 駆け出しで、周りにメタルを聞く友人がいなかった私は、"なんと奇特な 番組だろう!!!" と思い、カセットテープを買って番組を録音する事に しました。その番組ではいろいろなアーティストのライブ音源が紹介され とても新鮮な気持で聞いていたのを思い出します。そんな中、当時僕が もっとも好きだった Yngwie のライブも紹介されました。確か SIngel "I'll See the light tonight" の B 面に収録されていた、 "Far Beyond The Sun" と "I'm a viking" が紹介されたと記憶しています。 「やっぱり Yngwie すげーーーなぁ」と思って聞いて喜んでいました。 そして、確か Yngwie の紹介された次の日あたりだったと思いますが、 マリー女史が、「Yngwie をかけたら Silver Mountain をかけないわけには いきませんよね」とおっしゃったのです。「えっ!?Yngwie に関係あるのか?、あっ、そういえばYngwie とこの Key と Dr がいたバンドだ!!!」「これは聞かねばなるまい!!!」 そう思って耳を傾けました。そんな訳で、その時点までは、私も一般的に そうであるように、Silver Mountain を単に 「Jens と Anders のいたバンド」 として認識していただけだったのです。 しかし!!!音が流れて来て私のその気持は一気に崩れ去りました。 その音源は'85年の日比谷でのもの(LP版)でした。 1曲目 "Shakin' Brains" のイントロの G と Key の フレージングで早くも昇天!!!(笑)、さらに畳み掛けるような Jonas の G によるカウンターパートのメロディに完敗!!!Key を非常に効果的に使った アレンジに脱帽!!!それまで HR/HM というのは何か男臭いイメージが 少なからずあったのですが、これほどまでに美しく繊細で感動的な音楽は 初めてでした。確かにクラシカルではありましたが、 Yngwie とはまったく 違うアプローチに私は非常に感銘を受けました。そして、曲が "Always" から "Why" にさしかかった時、その流れのあまりの見事さに非常に興奮したのを 今でも覚えています。今でもこの "Always"〜"Why" の流れこそ、(北欧)様式美 の究極形と信じて疑いません。

すっかり Silver Mountain にはまってしまった私は、当然の事ながら 彼らの作品を探す事にしました。しかし ......... 私の想いに反して 彼らの作品はさっぱり見つかりませんでした。 そして、そうこうしているうちに高校入学。

1989年4月〜1992年3月(高校生)
高校に入っても、周りにメタルを聞く友人がいないという状況に 全く変化はなく、Silver Mountain の作品を悶々を探す日々が続きました。 伊藤政則氏を排出した岩手県なのにも関わらず岩手県のメタル環境は 最悪でした。ある CD 屋で 「Silver Mountain のアルバム欲しいんですが...」 というと、店員さんは、「何それ!?」という感じでちょっと何かを 調べてその後「ちょっと分かりませんねぇ」......... 本当に情報に乏しく、 例の西森マリー女史の番組も私が高校に入ると同時に終了する始末 ...... Silver Mountain はまだ活動しているに違いない!と想って過ごすも いっこうに先が見えず、そうこうしているうちに、北欧からリリースされる バンドは DAD、Electric Boys、Havana Black などやけにファンキーな バンドが目立つようになり、水晶のようなあの美しいサウンドを聞かせてくれる バンドがめっきり少なくなったのもこの頃です。そして、世界的にも G'n R がブレイクしたり Metallica の通称 "Black Metallica"、Skid Row などアグレッシブなサウンドが台頭し始め、シーンは Dark な方向へ流れて 行くのでした ......... まぁ、この頃唯一の救いは Yngwie が Eclipse と Fire and Ice をリリースした事くらいでしょうか。ああっ、もうこうなったら 一生 Yngwie にすがって生きてくしかないのかしら!? そんな想いの中、高校卒業、そして(華の!?)浪人生活突入。

1992年4月〜1993年3月(浪人時代)@宮城県仙台市
何故か仙台で浪人生活を送る事になりました。さすがに仙台は東北の 中心都市だけあって、CD 屋も HMV、Tower Records といった大きい店も あり、尚且つ受験勉強の反動から(?) CD 衝動買い人生がスタートするのも この時からです。とにかく、CD買いましたね。毎日昼は "かけそば" 生活でした(笑)。あと、それまで貯めてあったお年玉などは、仙台にいた1年で ぜーーーーんぶ CD に消えました(爆)。 いろいろ CD 買いましたが、決して Silver Mountain を忘れていた訳ではなく、CD 屋に行くと必ず最初に"さ"行か"S"行に直行し 探すのですが、あの Tower Records、HMV でも Silver Mountain の コーナーすらない ... そうこうしているうちに、確か Tokyo FM 系で 放送していた Chaptain 和田を Surpervisior にすえた "Heavy Metal Bomber" なる番組を通じで German Metal に走る。当然 Chaptain 和田の ジャーマンメタルも GET!!!(笑) また、時をほぼ同じくして、北欧からも TNT 直系の Tindrum、 Masquarade、Narita といった、あの水晶系のサウンドが復活し始めた!!! あと Pretty Maids も見事復活しましたね。 結局、1年間仙台にいて、Silver Mountain のアルバムには出会えずも、 "あの"北欧メタルの復活に胸膨らませつつ、浪人生活終了、そして晴れて 大学生となり、山梨へ。

1993年4月〜1997年3月(大学生)@山梨県甲府市
まぁ、なぜに山梨かと言われると単にセンター試験で惨敗したからなのですが (苦笑) ...... しかし、とにかく東京のお隣さんに居ると言うのは以前の私のメタル環境から 比べると格段の進歩でした。大学に入ってやっとメタルな友人達も出来て 「やっぱり居るところにはいるのねぇ、メタラー」などと感じたものでした。 大学に入った当初は第2期北欧メタルの筆頭とでも言うべき Stratovarius や オランダの Elegy などをよく聴いていました。山梨に出て来て最初の ゴールンウィークだったと思いますが、Burrn! の広告の地図を頼りに 新宿、御茶ノ水方面に行くことにしました。そして、あちこと 物色していた時、ついに!!! Silver Moutain の CD を発見!!! 確か場所は新宿レコードだったと記憶していますが、そこには、 1st、2nd、そして日比谷のライブ盤の CD があるではないですかっ!!! 最初はちょっと信じられませんでしたが、即購入して手持ちの CD walkman に セットしてまさに鑑賞モードに突入しました。本当に感動しましたね、というか 今まで諦めずにいてよかったというか、今まで待った甲斐があったというか... まさに、私の壷にジャストフィット!と言う感じでした。作品に関する 私の感想などは History Of Silver Mountain あたりを見て下さい。 しかし ... 1st、2nd、ライブは見付かったものの 3rd が見当たらない... 実は 3rd はそれ以外の作品とは違い、Funhouse レコードからリリース されていたのですが、すぐに廃盤になってしまったらしく、まったく 再リリースの見込みもないようでした。しかし、'95年に Roadrunner レーベル (FEMS レーベル)が権利を買い取ってくれたおかげで、無事再リリースの 運びとなったのでした。Silver Moutain の一連の作品達を聴くと、 北欧メタルサウンドの遍歴をたどることが出来るといえるでしょう。

こうして、Silver Mountain の作品を手にいれたわけですが、やはり ファンとして、他に彼らの作品を聴く手立てはないものかと考えはじめました。 そして、Silver Mountain が'79年に自主製作シングルをリリースしていたこと、 '82年にはコンピレーションアルバムに楽曲を提供していたことを知り、 それらを Get すべく行動を開始しました。そして遂に西新宿の某 PS にて 発見!!!シングルが何と!30000円!!コンピレーションアルバムが 15000円!!!と言う値段に困惑するも、「これを逃したらもう手に いれることはできないかも...」という思いがよぎり、何とか月賦(笑)で 購入できるよう店長にお願いしたら快く了承してくれて、 確か次の月に物が手元に届いたのでした。さらに!!!実は Jonas Hansson の ソロが集録されたコンピレーションアルバムがあるとの情報を Get ! やはり例の PS にて発見!!!その LP に15000円という大金をはたいてやはり 購入!!!その B 面1曲目に集録されていた "Stratovarius" という曲が それで、いかにも Jonas らしいネオ・クラシカルテイスト溢れる 楽曲に完全にうちの召されてしまったのでした。Yngwie と同郷でしかも彼と '80年代初期の頃にはライブで共演ということもあったようですが、 そんな Yngwie のそばにいながらも、一番近くにいたにも関らず、 Yngwie とは違ったネオ・クラシカルのアプローチを示していたことは 非常に興味深いことだと思いました。

こうして、Silver Mountain の作品を集めている中、さらに嬉しい情報が 飛び込んで来ました!!!何と! Jonas が自らのバンドを率いて 戻って来るというではありませんか!!!実は彼のバンド Jonas Hansson Band の結成のきっかけは Yngwie が在籍していた Alcatrazz の再結成話から 始まったのでした(何と言う運命の悪戯)。しかし、Alcatrazz 再結成の 話は Graham Bonet は BLACKTHORN なるバンドをはじめたばかりで、 暗礁に乗り上げる事になってしまったのでした。しかし Jonas は 新たに Vo に Mike Stone なる人物を加え、1st アルバム "No.1" を '94年にリリースしました。確かにサウンドは Silver Mountain と 比べるとラフな感じを受けましたが、歌メロや G ソロのあちこちに Jonas らしさが溢れていて、やっぱり彼には北欧の血が流れているのだなと 感じずにはいられませんでした。1st には Alcatrazz 用に Jonas が 書いた曲も含まれていて、Graham が歌ったらぴったりだと思わせる曲も ありました。 さらに、"Silver Mountain 再結成"の話があることが明かになったのも この頃です。もうガッツポーズものです!!!!!!!! そして2年後には "Second to none" をリリースしました。 これも 1st の延長線上にある作品といえるでしょう。

こうして、我が Jonas Hansson が音楽活動を続けていること、 Silver Mountain の再結成が夢物語ではないことを知ったわけですが、 やはり心のどこかで彼のネオ・クラシカルな作品を味わいたいと言う思いは 常にありました。

1997年4月〜1999年3月(大学院修士)@青森県弘前市
大学を卒業してから大学院進学のため青森県の弘前市に移りました。 ここはとてもいい街でした。学業の方が結構大変だったのですが、 そんななか本格的にホームページを立ち上げたはじめました。 この頃がネットサーフィンに最も熱をいれてたときですね。 そんなある日、あちこち検索していたら何と!!!!!!!Jonas Hansson の HP を発見!!!いやぁ、このときはマジで驚き、感激しました。 そして、すぐに Jonas にメールを送ったのでした。確か2週間程 経ってから、彼から返事が届いたのでした!!!もう天にも昇る程 嬉しかったですね!私が大学院に入ったあたりかインターネットはかなり 広まっていて、雑誌、ラジオ等と同様かそれ以上の情報発信ツールに なっていました。それから毎日彼の HP をチェックするのが日課に なりました。Silver Mountain に関するページを作りはじめてから、 時々 Silver Mountain ファンの方からメールを頂くこともあり、 まだまだ彼らのファンはいるのだなぁ、という事を痛感しました。

そして、修論も佳境に入った'98年冬、何と Jonas のインスト作品 "CLASSICA" がインターネットを通じてリリースされる事が判明!!!! 確か12月初頭にリリースされ、速攻で注文しました。 作品は'89年のコンピレーションアルバムに集録されていた "Stratovarius" に通じる、彼らしいネオ・クラシカルテイストに溢れ、聞き手の イマジネーションをかきたてる作品となっていました。 この作品はそれから6ヵ月後に Jonas Hansson Band の 3rd と共に 日本盤としてリリースの運びとなっています。

1999年4月〜現在(大学院博士)@東京都三鷹市
東京に来て、貧弱な住環境に閉口しながらも大学院生活をはじめました。 そして、'99年6月には Jonas Hansson Band の 3rd "The Rocks" と 先の "CLASSICA" が無事日本で発売されました。できればお蔵入りと なったままの "Stratovarius" も是非ともリリースして欲しいですね! Jonas からのメールによると2000年には再結成 Silver Mountain の アルバムがリリースされるとの情報を Get !!! 今や遅しとその時を待っております!!!